山形県米沢市。こちらに昔からお取引させて頂いているメーカーさんがあります。
その名は「菅原工房」
養蚕業から始まったこちらは、米沢紬を織るだけでなく、唯一無二の漢方薬での染色をされることでも有名で、朝鮮人参を使った下染は特許も取得されています。
雪国の米沢は冬には何メートルも雪が積もり、新幹線が止まることもしばしば。寒い地域だからこそ、着物も人柄も暖かい。そんな菅原工房さんにお邪魔してきました。
米沢駅では、ホームにお着物が飾られています。こちらが菅原工房の作品。
地元の名産として、地域の人々にも愛されています。
伺ったのは11月の半ば。もう降雪に向け、庭の木々や生垣には雪除けがかけられます。
実際に染織する原材料となる漢方薬や、絞りの実演などを見せていただきました。
染め上がるとこんな素敵な柄が浮かび上がってきます。
絞りの技法は難しく、有松や鳴海でもできる人がどんどん減っています。
今現在こちらでは、工房の中と社長の弟さんが愛知で絞りを行っています。
染色体験として、染めてみました。使う色は4色しかないのに様々な色に混じり合い、独特のグラデーションと発色を実現します。山形大学との共同研究されたというイオン染で、柄が浮かび上がってくる不思議なハンカチを使い、着物の染色を勉強できました。
米沢市内の風情あふれる観光スポットや隠れ家的な古民家でお食事も堪能しました。
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