本日10月22日(木)より、淺草遊粋では「平山優子先生 きもの作品展」が始まりました。
店内にも作品が並び、いつもの遊粋とはまた少し違った雰囲気になっています。まずは、初日の店内の様子をご覧ください。

今回ご紹介する平山優子先生は、京都で活動されている意匠染織作家です。
作品を実際に目の前にすると、まず印象に残るのが、やわらかな色使い。華やかではあるけれど強すぎず、柄が描かれている中にも、どこか余白を感じます。
写真でもきれいですが、これはぜひ実物で見ていただきたいですね。
やわらかな表情を生む「濡れ描き友禅」
平山先生の作品の特徴のひとつが、「濡れ描き友禅」によるやわらかな表現です。
生地を濡らした状態で色を描くことで、輪郭がきっちりしすぎず、にじみやぼかしを生かした表情が生まれます。
技法の名前だけでは少し分かりにくいかもしれませんが、まずは色と色の境目や、濃い部分から淡い部分へ移っていく様子に目を向けてみてください。
下の写真は、グレーから黒へと流れるような色の中に、小さな花びらが散った着物です。

大きくうねるような濃淡の間に、淡いピンクの花びらが少しずつ見えます。柄だけでなく、色の流れや余白まで含めて、一枚の景色のように感じられます。
近くで花びらの細かな表現を見てから、少し離れて全体を眺める。そうすると、同じ着物でも印象が変わって面白いですね。
映画衣装にも携わる平山先生
平山先生は、映画やCMなどの衣装にも携わっています。
映画「るろうに剣心」では、有村架純さんが演じた雪代巴の衣装に関わる着物も手がけられています。
映画の中で見る衣装は、登場人物や場面の印象を作る大切なもの。そうした世界にも携わる先生の作品を、今回は浅草の店内で間近にご覧いただけます。

店頭には、映画「るろうに剣心 最終章」に関する展示もあります。映画をご覧になった方は、その世界を思い浮かべながら作品を見るのも楽しそうですね。
淡い色も、地模様も、ぜひ近くで
こちらは、淡い水色系の竹柄と、薄紫系の花柄の着物を並べたところです。

手前にはすっと伸びる竹の柄、奥には紫の地に花の柄。同じ淡い色合いでも、柄の形や配置で雰囲気が変わります。
少し近づくと、柄のまわりに入った細かな地模様にも気づきます。色そのものだけでなく、生地の光沢や地模様まで見ていただけるのは、実物ならではです。
淡い紫、やわらかな水色、黒とグレーの濃淡。写真では伝えきれない色や染めの表情を、ぜひ店頭で確かめていただければと思います。
10月26日(月)まで開催しています
平山優子先生 きもの作品展は、本日10月22日(木)から26日(月)までの5日間です。
以前ご案内した友禅半衿づくり体験も含め、平山先生の世界を楽しんでいただける機会になっています。体験は予約制ですので、ご希望の方は事前にお問い合わせください。
着物に詳しい方はもちろん、「友禅ってどんなもの?」「きれいな着物を見てみたい」という方も、どうぞ気軽にお越しください。作品をご覧になるだけでも歓迎です。
今日は作品展初日。店内に並んだ着物を見ながら、私たちも楽しんでいます。
浅草へお越しの際は、ぜひ遊粋にもお立ち寄りください。皆さまのご来店をお待ちしております。



