推しの概念着物を作りました!

先日、弊店にて白生地からこだわってお仕立てした特別なお着物が、ついに完成し、無事にお納めとなりました!

今回のきっかけは、

推しの色の着物がほしいがこれだっ!というものがない…というお客様の素敵なご相談。

「好きなイメージカラーを、自分だけの一着として身に纏いたい」

そのお言葉を受けて、せっかくなら既製の反物ではなく、一からそめて作り上げましょうと、一大プロジェクトが始まりました。


そして生地選びからスタート、まずは地紋!

光の当たり方や動きによって表情を変える織りの美しさは、着物全体の印象を大きく左右します。数ある中から、お客様のイメージに寄り添いながら、一つひとつ見比べて選び抜いていきました。

そこから構想を重ねること約7か月。

色の組み合わせや配置、全体のバランスをじっくりと検討しながら、少しずつ輪郭を描いていきます。

推しのコーディネートはツートンカラーということで完成したのが、片身変わりの印象的な一着!


※こちらが参考にさせていただいた推しの方

大胆な構成でありながら、どこか洗練された雰囲気も感じさせる、まさに“自分だけの着物”と呼ぶにふさわしい仕上がりとなりました。

染めは、京都の友禅工房と連携して制作。

ご希望のカラーイメージをもとに、「この色が生地に染まったとき、どのように発色するか」を想定しながら、職人が微細な調整を重ねていきます。

画面や見本で見る色と、実際に染め上がる色は異なるもの。

その差を見越して色を作り込むのは、まさに職人の感覚と経験のなせる技です。

そうして生まれた色合いは、鮮やかさと深みを併せ持ち、

思い描いていたイメージをしっかりと形にしたものとなりました。

さらにこだわったのが、色の染め分け。

配置や境界の取り方ひとつで印象が大きく変わるため、全体のバランスを見ながら慎重に仕上げていきました。

完成したお着物は、動くたびに表情が変わり、見る角度によって違った魅力を見せてくれます。

まさに“着る楽しさ”を感じられる一着です。



そして納品の日。

ちょうどそのタイミングで店頭に並んでいた帯揚げと帯締めが、驚くほどぴったりの色合わせに。

まるでこの日のために揃っていたかのような出会いに、私たちも思わず笑顔に。



お客様にも大変喜んでいただき、コーディネートまで含めて完成した瞬間となりました。

こうして出来上がった一着は、単なるお着物ではなく、

お客様の「好き」や「こだわり」、そして一緒に積み重ねた時間そのものを映し出す存在になったように感じております。

淺草遊粋では、このように色や雰囲気、想いから広がるお着物づくりも大切にしています。

既製の枠にとらわれず、「こんな一着があったらいいな」というお気持ちを、形にするお手伝いができれば嬉しく思います。

こちらのお染をしてくださったメーカーさんは5月の2〜4日にゴールデンウィークのゲストで来店します!ご興味ある方は公式ラインかお店までお問い合わせください。




世界にひとつだけの、自分らしい装いを。

そのお手伝いを、これからも心を込めて。

きもの処 浅草遊粋

119周年続く老舗呉服店。着物のことはなんでもご相談ください。

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